思い出の一枚【M42オリオン大星雲】

思い出の一枚

僕はそれほど詳しくはないのですが、星を眺めるのが好きです。

もちろん写真も好きなので、当然眺めている星を撮りたくなりますよね。

星の写真の中でも地上の風景などを絡めて撮影するのを「星景写真」と言います

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2019年8月10日

また、地上を入れないで星自体や星雲や星団を撮影することを「星野写真」と言います

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「星野写真」の中でも、肉眼ではなかなか見ることのできない「星雲」や「星団」の写真は憧れますよね。

僕も時々「星野写真」を楽しむことがありますが、高価な機材は買えませんので撮影できる被写体も限られてしまいます。

それでも、思いがけずにいい写真が撮れることもあり、そんなときは嬉しいものです。

今回の思い出の一枚はそんな「星野写真」の中でも最も撮影しやすい「M42オリオン大星雲」を紹介します。

M42」とは「メシエ番号」といって星雲や星団に付けられている番号です。

わかりやすい(見つけやすい)星雲・星団は「M42オリオン大星雲」のほか「M45プレアデス星団(すばる)」、そして僕には肉眼で見えませんが「M31アンドロメダ銀河」でしょうか。

この3つは比較的わかりやすいので僕の被写体となっています。

というか、初心者すぎて他はよくわかりません。

 

月や木星などの惑星と違って、星雲や星団は暗すぎて肉眼では細部までを見ることができませんので、撮影するには長い間シャッターを開けておく必要があります。

しかし、星は動いている(地球が回っている)ため、三脚にカメラを固定して長時間露出をすると星が「点」ではなく「線」で写ってしまいます

そこで、地球の動きに合わせて逆方向にゆっくりとカメラを動かしてくれる「赤道儀」という道具を使います。

とはいっても本格的な赤道儀は趣味で買えるほどの値段ではありませんので、僕は「スカイメモS」という比較的お手軽な赤道儀を使っています。

高価な赤道儀はコンピュータで制御したり、大きくて重いカメラにも耐えられる設計になっていたりしますが、このような比較的安価な赤道儀だと重いカメラを載せてしまうと正常に動作しなくなる恐れがあります。

そこで僕はこの赤道儀に軽量なニコンのミラーレスカメラ(Nikon 1 V3)と「コ・ボーグ」の組み合わせを載せて使っています。

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2019年9月6日

これは我ながら良いアイデアだと思っています。

この組み合わせで撮影すると594mmf/6.1のレンズで撮影できることになり、かなりの望遠レンズを使えることになります。

普通は望遠レンズになればなるほどレンズが大きく長く重くなるので、500mmクラスの望遠レンズを赤道儀に載せるのは難しいんです。

 

ところで赤道儀は「極軸合わせ」といって、地球の自転軸と赤道儀の向きを合わせる作業があります。

これがなかなか大変な作業なのですが、この極軸合わせの精度で結果が大きく左右されるのです。

精度が高ければ高いほど、長時間露出をしても星がズレなくなりますからね。

実はもう一つ、手動で回すタイプのもっと安価だけど重い機材を載せられる赤道儀を持っているのですが、僕が精度よく使いこなせてないので星野写真には使っていません。(星景写真には十分使えます)

この「手動タイプの赤道儀」もかなり面白いのですが、それはまた別の機会に紹介します。

 

さて、今回の「M42オリオン大星雲」は冬の星座であるオリオン座の中にあります。

星空の状態を見て条件が良さそうな時とやる気がマッチした時に、思い立って庭で撮るようにしているのですが、富士吉田の冬は寒いです。

庭先とはいえ冬の夜には氷点下になりますので、集中力も続きません。

特に極軸合わせがうまくいかないとイライラしてきます。

そんな繰り返しで何度か撮影している中で最もよく撮れた(と自分で思っている)写真がこれ。

Nikon1 V3 & コ・ボーグ(マニュアル露出,f/6.1,60秒,ISO1600)

え?

そんなモヤモヤした感じ?

と思うかもしれませんが、星野写真はRAWで撮影して、ここから現像時にかなり手を加えます。

この写真を僕なりの現像をしてクロップ(トリミング)して仕上げたのがこの写真。

時々見かける絵のような星雲の写真は、実は何枚も撮影したものを特殊な合成をして仕上げています。(僕にはできません)

それに対して、高い機材も使わずに、合成なしの1カットでここまで出来れば僕としては十分満足できるレベルです。

冬の寒い夜に庭先で震えながら撮影して、このくらいの写真が撮れると頑張った甲斐があったと思い、嬉しくなるのです。

 

それでは、別の日に撮影した写真も紹介します。

空気の状況が異なったり、現像時の気持ちなどで色味などが異なりますが。

Nikon1 V1 & コ・ボーグ(マニュアル露出,f/6.1,79秒,ISO800,RAW現像)

 

Nikon1 V1 & コ・ボーグ(マニュアル露出,f/6.1,60秒,ISO3200,RAW現像)

 

Nikon1 V3 & コ・ボーグ(マニュアル露出,f/6.1,60秒,ISO1600,RAW現像)

 

まあ、どんなに頑張っても趣味レベルですが、こんなことを夜な夜な楽しむこともあるんですよ。

お金をかけずに、色々と工夫して撮影を楽しむのは面白いですよ。

あなたも赤道儀を1台どうですか?