コンパクトデジカメで星空を撮影する方法+α

テクニック

三宅島での星空写真(しゃんぽ【三宅島2019星空編】)はコンパクトデジカメ(RICOH GRII)で撮影しました。

その後、セッティングや撮影の方法を知りたいという声があったので、コンパクトデジタルカメラでの星空写真の撮影方法を紹介します。

手順は以下の通り。

①露出モードはマニュアル
②絞り開放、シャッタースピード15秒、ISO感度3200
③ホワイトバランスは蛍光灯
④ピント合わせはMFで無限遠
⑤三脚でカメラを固定してセルフタイマーで撮影
⑥可能ならカメラ内現像でより好みの仕上がりに

コンパクトカメラの中には上記の設定ができない機種もありますが、出来るだけ上記設定に近づけることでそれなりに撮影できるかと思います。

それでは一つずつ説明していきます。

露出モードはマニュアル

簡単に書きましたが、実は露出モードをマニュアルにできないコンパクトカメラが結構あります。

星空は真っ黒な背景が大部分であとは真っ白な点(星)がポツポツとあるだけです。

露出をマニュアル以外(オート)にすると、真っ黒な部分に引っ張られてなかなか上手くいかないことが多いのです。

もし露出モードにマニュアルがない場合には、絞り優先オートなどで露出補正をかなりマイナス側にすることで対応できることがあるかもしれませんが、やはりマニュアル露出ができると星空の撮影や花火撮影などが簡単になりますので、これからカメラの購入を考えている人はマニュアル露出ができるカメラを検討してみてください。

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基本設定は、絞り開放・シャッタースピード15秒・ISO感度3200

空気の状態(星空の見え方)や周囲の明るさ、カメラの機種などによっても異なりますが、おおむね下記の設定を中心にして必要に応じて少し設定を変えるのが良いと思います。

絞り:開放(F値を最も小さくする)*GRIIの場合にはf/2.8
シャッタースピード:15秒(マニュアル露出ができないカメラではこの設定ができないことが多い)
ISO感度:3200

GRIIは画角が28mm(35mm換算)ですが、シャッタースピードを15秒よりも遅くすると星が流れて写ってしまいます。(もっと広角なレンズならシャッタースピードをより遅くしても大丈夫ですがコンパクトデジカメだと24mmくらいまでしかないと思います)

絞りとシャッタースピードは固定してISOを変更することで写真の明るさを調整すると良いと思います。

この設定を中心にして、あとはあなたのカメラと現場の状況に応じで微調整をすれば良いでしょう。

ホワイトバランス(WB)は蛍光灯

星空撮影ではホワイトバランスの設定を変えることでかなり写真のイメージが変わります。

ホワイトバランス(WB)に正解はない」でも書きましたが、個人の好みで問題ありません。

僕の場合にはGRIIで撮影するときには何種類かある蛍光灯の中から「白色蛍光灯」にすると好みの感じになります。

現場で撮影してみないとわからないことも多いので、余裕があればホワイトバランスを変えながら試し撮りをすると良いでしょう。

ホワイトバランス(WB)に正解はない

2019年7月24日

ピント合わせはMFで無限遠(∞)

星空撮影で困るのがピント合わせです。

被写体のとらえどころがないために、AFではピントが合わない場合が多くなります。

そもそも星なんて遥か遠くにしかありませんので、最も遠い場所(無限遠∞)にピントを固定すれば良いのです。

ちなみに、このMFもカメラの機種によっては設定できない場合もあるかもしれません。

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2019年7月27日

三脚でカメラを固定してセルフタイマーで撮影

ここまでセッティングができればあとは撮影するだけです。

シャッタースピードが極端に遅いので、三脚などでカメラを固定します。

そしてシャッターを押すときにカメラがブレてしまっては意味がありませんので、セルフタイマーで撮影します。

何度か撮影して構図を整えましょう。

撮影結果

上記の設定で撮影した結果です。

コンパクトデジカメでここまで撮れれば満足できるのではないでしょうか?

撮影現場が暗いので、液晶画面ではちょうどよく感じても明るい場所で見ると思っていたよりも暗い写真になっていることもあるので注意しましょう。

もっと明るくしたければISO感度を上げれば良いのですが、あまり上げすぎてしまうとノイズが気になることがあります。

僕はこの写真の明るさくらいで良いと感じていますが、GRIIではRAWデータがあればカメラ内で現像をすることができ、より満足度の高い写真に仕上げられますので紹介します。

GRIIのカメラ内でRAW現像

僕はGRIIで撮影する時にはRAW+JPEGで記録しています。

RAWデータがあればカメラ内でホワイトバランスや明るさを再設定して再び新しいJPEGとして現像することが可能です。

特に星空など、撮影設定に迷うような場合にはRAWで撮影して現像することで、より自分好みの仕上がりにすることができます。

 

現像時には様々な項目(パラメータ)を再設定できます。

ホワイトバランス(WB)は色々と試してみてもやはり白色蛍光灯が僕の好みです。

 

明るさはもう少し明るくしても良いと思ったので+1に設定。

こうすることで、ISOを上げなくても明るさを上げることができます。(ただし、限度がありますので極端なことはできません)

 

写真をより鮮やかにするために、仕上がり設定をビビッドにします。

仕上がり設定で好みの写真に近づける

2019年7月23日

 

上記設定で再度現像した写真がこれです。

カメラ内でRAW現像することで、撮影したままの写真よりも

・明るく
・鮮やか

になりました。

+α(PCで現像すると・・・)

コンパクトデジカメでの撮影としては個人的には十分満足できる仕上がりですが、せっかく良い写真が撮れたしRAWで撮影しているので、帰宅してからPhotoshopでさらに自分好みに現像してみました。

もうあとは好みの問題ですが、もう少し明るくして色味を青っぽくしてみました。

まとめ

いかがでしょうか?

コンパクトデジカメでも星空撮影が可能なことがお分かりいただけたかと思います。

ただし、カメラの機種によっては設定できない項目もありますので、あなたのカメラの設定を確認しながらできるだけ似通った設定になるように調整してみてください。

ちなみに僕が使っているRICOH GRIIはコンパクトデジカメなのでレンズ交換はできないしズームも使えませんが、センサーはAPS-Cで画質が良いのがウリですのでご参考まで。

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2019年7月3日

では最後にコンパクトデジカメで星空撮影を撮影する設定をまとめます。

①露出モードはマニュアル
②絞り開放、シャッタースピード15秒、ISO感度3200
③ホワイトバランスは蛍光灯
④ピント合わせはMFで無限遠
⑤三脚でカメラを固定してセルフタイマーで撮影
⑥可能ならカメラ内現像でより好みの仕上がりに

注意
この記事ではわかりやすさを優先していますので、必ずしも正確な表現をしていないことや、あえて説明していない部分などもありますのでご了承ください。