室内をカッコ良く撮る

Tips(小ネタ)

趣味で室内の写真を撮影する人は少ないかと思いますが、もしかしたら頼まれて撮影することがあるかもしれませんので、先日撮影した写真を参考に、簡単に撮影する方法を紹介してみます。

室内の写真をカッコ良く撮るには

室内の写真をカッコ良く撮るには、縦と横のラインをそれぞれ、垂直・水平にすることです。

あと、露出補正などもありますが、それはこちらを参照。

露出補正を使いこなしてあなたにとっての適正露出で撮影する


さて、水平な線を水平に撮るのは簡単です。

カメラを水平にすれば良いだけです。

ところが、垂直な線を垂直にするのはそう簡単ではありません。

例えば、ビルの写真を撮影する場合、どうしても見上げて撮影することになるので、上の方がすぼまった状態になり、左右の壁の線は垂直(平行)とはならず、どうしても上の方がすぼまった、つまり内側に傾いた線になってしまいます。(建物は台形になる)

これをどうしても垂直にしたい場合には、特殊なレンズで撮影したり、Photoshopなどのソフトで編集したりすることもあります。

CMなどで使われている建物の写真の多くは、縦の線を垂直に補正してありますので、そのつもりで映像を見てみるとすぐに気づきますよ。(建物が長方形になっている)

そして、実はもう一つ、編集などせずに縦の線を垂直にする方法があるんです。

それは、ドローンなどを使って建物の中間の高さからカメラを前後左右に水平を保って撮ることです。

ただし、建物が大きくなればなるほど全てを入れるために下がる必要があります。(下から見上げるならそれほど下がらなくても全景を入れることは可能です)

これは現実的ではないですよね?

ところが、建物の中なら比較的簡単にそれを実現することができるんです。

多くの場合、カメラを自分の目線の高さに合わせて撮影するかと思いますが、その場合には左右の水平が崩れた場合にはすぐに気づいて修正することができます。

しかし、カメラの前後の傾きに気づくことは多くないかもしれません。

でも、そこに気づくことができれば縦の線も垂直にするのは簡単なのです。

自分の都合(目の高さ)に合わせるのではなく、カメラの前後も水平になるようにしてみてください。

そうすることで、縦の線が垂直(もちろん横の線は水平)になるので、画面に締まりが生まれ、一気にピシッとした写真になるんです。


Nikon D800 & 24-70mm(絞り優先オート,f/11,1/10,ISO100,露出補正+2.3)


そして、カメラの高さを変えることで、写真の目線を変えれば良いのです。


Nikon D800 & 24-70mm(絞り優先オート,f/11,1/8,ISO100,露出補正+2.7)


とても簡単ですが、極めて効果のある方法ですので、是非試してみてください。

Nikon D800 & 24-70mm(絞り優先オート,f/11,1/10,ISO100,露出補正+1.7)


はぁ、それにしても新築のお家、羨ましい。