機材紹介【コ・ボーグ36ED】

機材紹介

今回の機材紹介はちょっとマニアックかもしれません。

コ・ボーグ36ED」(以下「コ・ボーグ」)と言う聞きなれないレンズを紹介したいと思います。

・「コ・ボーグ」とは
・「コ・ボーグ」のスペック
・「コ・ボーグ」の使い方
・まとめ

の順で説明していきます。

「コ・ボーグ」とは

コ・ボーグ」は「ボーグ」という製品シリーズのラインナップの一つです。

「ボーグ」と言っても「防具」のことではありません。

「ボーグ」とはトミーテックという玩具メーカーが「BORG(ボーグ)」というブランドで展開している天体望遠鏡シリーズです。

天体望遠鏡といっても比較的小型で解像力が高いこと、各メーカーのカメラにレンズとして装着できるパーツも豊富なことなどから、星の撮影、野鳥撮影、昆虫撮影などのマニアの中ではかなりよく知られている製品です。

そのBORGの中でも比較的小型でリーズナブルな製品が「コ・ボーグ」です。

元々が玩具メーカーだからか、キャッチコピーがかなりユニークで面白いので僕としてはとても好感が持てます。

以下がメーカーサイトの「コ・ボーグ」のキャッチコピーの全文です。

●通勤するBORG。究極の個ボーグ。毎日BORGと共に過ごしたい方に。
●男の小道具。女の子ボーグ。どちらもいっしょにCO・BORG。
●コ・ボーグ36EDを手に入れれば、暮らしが変わる。意識が変わる。旅が変わる。
●コ・ボーグ36EDなら、あまりに小さく目立たないので買ったことが家族にばれない?
●コ・ボーグ36EDは小さい。でもちゃんとBORG。
●コ・ボーグ36EDは、新しい自分に対する必要な投資だ。
●コ・ボーグ36EDは、あなたを非日常へいざなう大人の小道具。旅の小道具。
●コ・ボーグ36EDから始まる感動体験。未来へのキボーグ。
●買えば惚れる。男の錯覚。コ・ボーグ36ED。たった2枚のレンズが織り成す別世界。
●コ・ボーグはセカンドボーグ。コ・ボーグだからこそ味わえる幸せ。
●コ・ボーグに油断していた。コ・ボーグ36EDで人生が変わるって本当だった。
●コ・ボーグはあなたの人生を豊かにします。非日常を通勤カバンにしのばせる幸せ。
●今まであきらめていた通勤途中のあの風景、あの野鳥、あの天体・・・。もう撮り放題。

もはや言いたい放題の感じですね(笑)。

そしてそのキャッチコピーの面白さとは裏腹に、製品の作りには職人の本気が感じられます。

BORG全体のコンセプトとしては、まず初めに望遠鏡本体(鏡筒)をしっかりと設計することで、望遠鏡だけでなく撮影用のレンズとしても使用可能になります。

そして、各接続パーツを別売りにすることで、望遠鏡として使ったり撮影用のレンズとして使ったりと、個人個人のニーズに応えられるようなシステムを構築していることも人気の要因だと思います。

逆に考えると、このような複雑なシステム構成になっているため、初心者は入りにくいのかもしれません。

僕も初めはよくわからなかったので、2015年の購入当時にはとりあえず普通に使えるようになる「中川スペシャル」というセットとニコンのカメラに接続できるアダプターをまとめて買いました。

こんな感じで全て個々のパーツになっているので自分で組み立てる必要がありますが、大して難しくはありません。

レンズは一番左の筒だけで、あとはピント合わせなどの道具で基本的にはレンズが入っていない筒です。(右から2番目だけはフラットナーという周辺の写りを改善するための小さなレンズですが)

「コボーグ」購入当時はNikonのミラーレスカメラ(Nikon 1 V1)に付けていました。(現在はカメラがV3に変わっています)

 

「コ・ボーグ」のスペック

それでは「コ・ボーグ」のスペックを確認してみます。

・口径:36mm
・焦点距離:200mm(固定)
・F値:5.6(固定)

スペックを見ればレンズの性能はわかりますね。

35mm換算を含めてレンズの焦点距離・絞り・被写界深度を理解する

2019年7月15日

ちなみに「コ・ボーグ」のイメージサークルはAPS-Cまで対応しています。(もっと大型のBORGはフルサイズまで対応)

僕の場合は「フラットナー」を付けているので、実際には220mmf/6.1のレンズになるそうです。

そしてセンサーサイズの小さいNikonのミラーレスカメラにつけることで、35mm換算値としては594mmf/6.1というスペックになります。

また、BORGの欠点としてAF(オートフォーカス)が使えません

本来は望遠鏡なのでレンズ構成はカメラのレンズと比べると極めてシンプルで焦点距離の割には小型軽量です。

元々がカメラ専用の設計ではありませんから、モーターでレンズを駆動してピントを合わせるような機能はないのです。

原則としてMF(マニュアルフォーカス)のみの操作になるので、動く被写体(野鳥など)はかなり難しいと思うのですが、マニアの中にはAFが使えなくなってもそれ以上のメリットをBORGに感じている方が多いのでしょう。

BORGで撮影した野鳥の写真などは素晴らしいものがたくさんあります。

一つの機能を犠牲にしてでも自分の求める機能を優先するのってカッコいいと思いませんか?

ま、そういう僕は「コ・ボーグ」で撮影するのは基本的に動かない被写体ですけどね。

 

「コ・ボーグ」の使い方

「コ・ボーグ」の使い方はとてもシンプルです。

だって、ズームもAFも使えないし、絞りは固定ですから。

ピント合わせはMF、露出合わせはシャッタースピードかISO感度のどちらかを変えるしかありませんので。

僕の「コ・ボーグ」の主な使い方は「毎朝富士山を撮る」ことです。

普段はこのようにミニ三脚に固定して、窓際に置きっぱなしです。

基本的には三脚も動かしていないので、ピントも構図も毎朝おなじ設定になっています。

あとはその日の明るさに応じてシャッタースピードを変えて撮影するだけです。

ちなみに、僕の組み合わせでは絞り優先オートも使えませんし、拡大ピント合わせも使えませんが、そもそもそういうレンズ(望遠鏡)だと思って使っているので全く気になりません。(カメラとの組み合わせで使える機能は異なります)

つまらないと思うかもしれませんが、毎日同じ被写体を撮るのって結構楽しいんですよ。

冬の朝は空気も澄んでいて真っ白な富士山が朝日に焼けます。

Nikon1 V3 & コ・ボーグ(マニュアル露出,f/6.1/100,ISO100)

夏には登山者が見えます。

Nikon1 V3 & コ・ボーグ(マニュアル露出,f/6.1/30,ISO100)

100%表示にして600×400ピクセルで切り取るとこんな感じ。

ギザギザしているのは全部登山者です。

毎朝こんなことをやっていると空気の状態も気になるようになってきます。

空気が澄んでいる時にはこんな感じです。

Nikon1 V3 & コ・ボーグ(マニュアル露出,f/6.1/30,ISO100

これじゃあよくわからないと思いますが、100%表示にすると山頂の鳥居もクッキリ解像するんです。(人が写ってないのが残念)

朝からこんな写真が撮れるとなんか気持ちいいですよ。

自然任せなので、雲で見えない日もありますし、同じように見えても上のように空気の状態がいい時もあれば悪い時もある。

もちろん四季による変化も感じられます。

継続することで見えないことも見えたりするのが楽しいんです。

そんなの僕だけかな?

 

また、他に僕が「コ・ボーグ」を使うときは星の写真(星野写真)を撮るときですが、それはまた別の機会に紹介します。

 

まとめ

どうですか?

BORGに少しでも興味を持っていただけると嬉しですし、AFや絞りなどある機能が固定された状態で撮影をすると、今まで理解しづらかったことがわかってスッキリすることもありますよ。

興味のある方はぜひBORGシリーズで遊んでみましょう。

コボーグとは
・BORGという望遠鏡兼カメラレンズのラインナップの一つ
・専用アダプターにより様々なカメラに接続できる
・小型軽量にも関わらず写りは非常に良い
・ただしAFが使えない、F値は固定
・撮影方法はシンプルなので色々と勉強になることも多い