ミナミハコフグの撮り方

テクニック

最近は「思い出の一枚」で水中写真が続いていましたが、今回は撮影テクニックとして「ミナミハコフグの撮り方」を紹介します。

ダイビングをしていると時々見かける「ミナミハコフグの幼魚」、カワイイですよね。

実は撮影するのはかなり簡単なんです。

今回はその手順を紹介します。

・カメラのセッティング
・被写体との距離の詰め方

この2点をしっかり理解しておけば高確率で撮影できるでしょう。

カメラのセッティング

まずカメラのセッティングですが、僕は一眼レフカメラにマクロレンズをつけて、ストロボは1灯の場合がほとんどです。

ターゲットライトなど装備が大きくなるような道具はほとんど使うことがありません。

そして露出モードはM(マニュアル)ストロボもTTLは使わずにマニュアルで調整します。

ピント合わせはAFとMFをその場に応じて切り替えながら使いますが、ミナミハコフグの場合はほぼAFでフォーカスエリアも中央固定です。

絞り:F8を中心に撮影状況に応じて多少前後します
シャッタースピード:1/125秒を中心に明るさに応じて前後します
ISO:ほぼ最低感度にしますが、あまりにも暗い場合には少し上げる場合もあります

コンパクトデジカメの場合は、上記のように露出モードをM(マニュアル)にできる機種で外付けストロボがあれば一眼レフカメラの場合と同様に全てマニュアルで調整します。

ピント合わせに関しては、コンパクトデジカメの場合にはMFはあまり便利ではないのでAFになりますが、ミナミハコフグのように小さな被写体で、ある程度接近できるならマクロモードにしてズームを最大にしておきます。

ちなみに、コンパクトデジカメの場合はズームをすることで絞り値が変わってしまうことが多いので、ストロボの強さを調整した後はズーム位置を変えない方が良いでしょう。

もし、マニュアル露出ができないコンパクトデジカメの場合には水中マクロモードなどで良いと思います。

さて、マニュアル露出(ストロボもマニュアル)で撮影する場合には、被写体を見つけてもすぐに撮影はしません。

これは僕の場合、ミナミハコフグに限らず逃げられる可能性のある被写体に共通する撮影方法です。

まずは、被写体の大きさと撮影できそうな距離(近づけそうな距離)を考えて、別の場所の石ころなどで試し撮りをして露出を決定しておきます。

特にストロボをマニュアルにしている場合には常に同じ強さで光ります。

狙っていた撮影距離よりも近づくと明るすぎになり、遠すぎると暗くなってしまうので、その都度ストロボの調整をするのではなく、あらかじめ狙った距離(調整した距離)で撮影するように心がけましょう。

とは言っても、多少は前後しても大きくは変わりませんので安心してください。

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ミナミハコフグとの距離の詰め方

実は、ミナミハコフグは特徴的な動きをします。

急に近づこうとすると一気に物陰に逃げてしまいますが、少し距離を保って静かに近づくとあまり急に逃げることはありません。

そのような近づき方をしていくと、時々振り向いてこちらの様子を確認することがあります。

まさにその時がシャッターチャンスです。

Nikon D7000 & 85mmマクロ & ストロボ(マニュアル露出,f/8,1/125,ISO100)

だるまさんがころんだ」のようにそっと近づいて、こっちを向いた瞬間に撮影するイメージです。

この時、こちらに近い側の目が画面のほぼ中央になることが多いので、AF中央で簡単にピント合わせをすることができます。

そして、狙っていた距離(ストロボの調整をした距離)でシャッターを切ることができれば、まず失敗しないでしょう。

一つ注意しておきたいことは、ミナミハコフグは隙間のような場所にいることが多いので、あらかじめ環境を考えて、ストロボ光が確実に被写体に当たるような場所にセットしておく必要があります。

よく両サイドにストロボを付けて、2灯にして全体にまんべんなく光が当たるようにしているセットを見かけますが、その場合には実は奥まった隙間には光が入らないことも多いのです。

むしろ1灯にして狙った場所に確実に光が届くように状況に応じてフレキシブルに動かせる方が成功率が高いでしょう。

まとめ

どうでしょうか?

あくまでも僕の撮影方法の紹介ですので、他に慣れた方法で撮影している人はもちろん自分のやりやすい方法で構いません。

この方法の場合、作業に慣れるまでに少し戸惑うかもしれませんが、やっていくうちに慣れてしまうので、短時間で撮影することができるようになれば、様々な場面で応用もできるようになります。

次にミナミハコフグを見つけたら、この方法を思い出して撮影してみてください。

失敗しても諦めずに何度か挑戦していくとすぐに上達しますよ。

ミナミハコフグの撮り方
・露出はカメラもストロボもマニュアル
・被写体を見つけてもすぐに撮影せずに大きさや距離を考えてあらかじめ別の場所で設定を作っておく
・隙間にいることが多いのでストロボの角度に注意する
・「だるまさんがころんだ」方式で近づいてこちらを向いた瞬間に狙い撃ち

注意
この記事ではわかりやすさを優先していますので、必ずしも正確な表現をしていないことや、あえて説明していない部分などもありますのでご了承ください。