どんな生物も子供の時期はカワイイものです。
今回紹介するノコギリハギは特に珍しい魚ではありません。
成魚は沖縄ではごく普通に見られます。
ということは、幼魚の数はもっと多いハズですよね。
でもなかなか見られないのは、小さいうちは岩の影などに隠れているからでしょう。
なので、見つけた時には「かくれんぼの鬼が隠れている相手に気づかれる前に見つけた時」のような喜びがあります。
見つけるのも少し苦労しますが、写真を撮るとなるとさらに難しいです。
一瞬見えて確認できても、こちらに気づくとすぐに隠れてしまいますから。
ノコギリハギの幼魚の場合は決して動きが素早いわけではありませんが、警戒されない距離を保って、ある程度動きを予測し、全身が見えるような場所に来た時がシャッターチャンスです。
今回の一枚はサンゴやウミシダの隙間にいた時の写真です。
右側にはサンゴ、左側にはウミシダがボケて入り、被写体の向き、空間の使い方などが気に入っています。
Nikon D7000 & 85mmマクロ & ストロボ(マニュアル露出,f/8,1/100,ISO100)
ノコギリハギは幼魚よりも成魚の方が色使いがハッキリしていてわかりやすいですが、逆に幼魚のボヤけたような模様や色使い、とぼけたような表情がカワイイです。
そして背景も含めた全体の色使いも派手ではなく、単調で穏やかなのも気に入っています。