最近ブログ用などのちょい撮りに使っているカメラを紹介します。
「Canon PowerShot G7X MarkII」。
家電量販店のポイントが溜まっていたので、うっかり買ってしまいました(笑)。
現在はMarkIIIが販売されていますが、こっちが安売りされていたので思わず購入。
普段使いにはこれまで「RICOH GRII」をメインに使っていました。
画質や性能に関してはGRIIに申し分はありません。
むしろコンパクトなのに素晴らしい性能だと思っています。
ただ、唯一不便を感じるのが「ズームができないこと」。
この機能を捨てて他の性能を上げているので仕方のないことですが、記録として撮影しておきたい時など、ズームがあると便利な場面があることは否定できません。
ということで、画質(センサーサイズ)はGRIIには及びませんが、ズームという便利機能に期待して購入してみましたので、そこらへんについて少しレポートしてみたいと思います。
基本スペック
Canon PowerShot G7X MarkII(以下G7X)の(個人的に気になる)基本スペックを確認しておきます。
・1.0型センサー(アスペクト比は2:3)
・24mm〜100mm(F1.8〜F2.8)のズームレンズ(35mm換算)
・有効画素数約2010万画素
・高級感があるコンパクトカメラ
・内蔵NDフィルター搭載
・Wi-Fiでスマートフォンに画像を転送できる
上記はあくまでも僕の個人的に気になる要素です。
それでは、詳しく見ていきましょう。
1.0型センサー搭載の高級コンパクトカメラ
GRIIのAPS-Cセンサーには及びませんが、それでもこのサイズのカメラに1.0型センサーを搭載。
ある程度大きいセンサーを搭載することで、ISO感度を上げざるを得ない状況でも比較的ノイズの少ない写真を撮ることができます。
ちなみに、設定上ではISO125〜12800まで可能です。
また、ボディも金属製だし、機能もかなり充実しており、Canonのコンパクトカメラの中でも意欲作だと思います。
2段式のダイヤル操作もユニーク。
液晶画面はタッチパネルですが、ほぼ全ての設定がダイヤルやボタンでも操作できるのが個人的には助かります。
タッチパネルは、画面やアイコンが小さいと、タッチミスが多くなり煩わしいですからね。
35mm換算で24〜100mmのズームレンズ搭載
単焦点レンズのGRIIユーザーからすると、ズームレンズはとてもありがたいです。
広角側24mm(35mm換算)は個人的には嬉しいし、望遠側も100mm(35mm換算)あれば十分です。
しかもF1.8〜F2.8という明るさ。
これ以上のズームレンズが必要ならF2.8という明るさや1.0型センサーを諦めなければならないでしょう。
っていうか、ズームレンズがなければGRIIを使いますけど。
ズームレンズがあることで、今まで気になっていた尻すぼみの写真が少なくなります。
例として、近くから広角レンズで撮ると遠近感が強調されて奥のものが尻すぼみになってしまいます。
このような場合に少し離れてズームすることで遠近感を軽減して被写体をより現実に近く表現することができます。
こればかりは単焦点レンズでは不可能ですからね。
内臓NDフィルターがうれしい
G7XにもGRIIと同様に内蔵NDフィルターがあります。
本来は明るすぎる環境下で、入ってくる光を少なくするという目的もありますが、水の流れを表現するのにも役立ちます。
一眼レフカメラの場合にはNDフィルターを付ける必要がある場面でも、内蔵されているので簡単。
Canon PowerShot G7X MarkII(絞り優先オート,f/11,1/2秒,ISO125)
比較のためにGRIIでも撮ってみました。
RICOH GRII(絞り優先オート,f/11,1/8秒,ISO100)
同じ時に撮ったのに、GRIIの時は日差しが入ったこともあり、シャッタースピードが速くなってしまいました。
また、G7XもGRIIもコンパクトデジカメなのに、アスペクト比が一眼レフカメラと同じ2:3なのが個人的には好みです。
そしてお約束のiPhoneでも。
iPhoneのアスペクト比は一般的なコンパクトカメラやフォーサーズと同じ3:4になります。
そしてここからがGRIIと違ってG7Xの便利なところ。
ズームレンズがあるので、離れた場所から撮影できるんです。(当たり前?)
ワイド端ではこんな画角ですが・・・
望遠側にすることで、離れた場所から大きく撮影することができちゃいます。
(普通はズームレンズなど当たり前ですが)こんな便利機能があると、ついつい横着をしてしまいそうですね。
マクロ撮影は苦手
しばらく使ってみて気になったのがマクロ撮影。
性能的には接写機能は今ひとつのようです。
最も大きく撮影したい場合には、マクロモードにしてワイド端で5cmまで近づくことで、94mm×63mmの範囲が写せるとのことですが、これでは小さい被写体を大きく写すことはできませんし、ワイド端で最短まで寄るのであればGRIIとあまり変わりません。
そして、それよりも気になったのが、最短撮影距離付近では後ピンになる確率が高いということです。
具体的には、最短撮影距離付近で、ピントを合わせたい被写体が小さく、そのすぐ奥にも何かある場合に奥側にピントが合う(後ピン)になる場合が多いです。
しかも、液晶画面では自分がピントを合わせたい部分に合焦マークが出ているのにです。
この写真の例では、中央にある花の蕾にピントを合わせ、(撮影中には合焦マークを確認して)シャッターを切ってます。
しかし、拡大してよく見ると、奥の葉の方にピントが来ています。(被写体はボケてる)
これは極端な例ですが、このように合焦マークを信じて撮影して(現場でピント確認をしないで)帰宅してからPCで見るとがっかりする結果になることがあるので注意が必要です。
と言っても、勝手に後ピンになってしまうので厄介です。
僕はこのような場合には、合焦マークが出て後ピンになったところでフォーカスロック(シャッター半押しキープ)して、勘で少しカメラを下げてシャッターを切ります。
画面が小さくて見づらいし、勘に頼っているので、何度か同じような作業をしてピントの合っている写真が撮れたことを確認してからその場を離れるようにしています。
他に何か良い方法があればいいのですが、今のところこの方法しかできません。
どなたか良い方法があれば是非教えてください!
ま、そんな面倒なことするなら初めからマクロレンズをつけた一眼レフカメラがあればいいんですけど。
まとめ
今回はうっかり買ってしまったCanon PowerShot G7X MarkIIをしばらく使ってみた感想を中心に記事にしてみました。
実際に使ってみると、コンパクトで高級感のあるボディ(ちょっと重いけど)に、比較的大きめの1.0型センサーと明るいズームレンズを搭載していて、オールマイティに何かと便利です。
ブログやSNS用に使っていますが、Wi-Fiでスマートフォンに画像を転送できるので、現場からSNSにクオリティの高い写真を投稿することもできます。
ただ、接写機能は最短撮影距離付近で後ピンになることが多く、ちょっと使いづらいこともあります。
全体的には非常によくできたカメラで、よほどこだわった写真を撮るのでなければ、とりあえず1台あれば何でもできるカメラだと思います。
・コンパクトボディに1.0型センサーと明るいズームレンズ
・高レベルでオールマイティに使える万能カメラ
・内臓NDフィルターやWi-Fiなどの便利機能も搭載
・接写機能は注意が必要