しゃんぽ【青木ヶ原樹海(2019年8月)】

しゃんぽ

仕事仲間の縁から、青木ヶ原樹海のガイドのお手伝いをさせていただく機会がありました。

僕は富士山五合目ではよく自然ガイドをしていますが、それよりも標高の低い青木ヶ原樹海は植生も違ったりするので、あまり経験がありません。

でも、下見などもして教えていただけるということなので、今回やってみることにしました。

樹海の中は下見の時から写欲をそそられるとても良い雰囲気でしたので、いつものようにGRIIで少し写真を撮ってきました。

青木ヶ原樹海ガイドの下見(2019年8月24日)

下見は午前中に連れて行ってもらいました。

前日の夜は雨で、樹海の中はしっとりとしてとても良い雰囲気。

特に、木の根を覆うコケなどは、朝露がついてキラキラしていました。

ただ、これは「ガイドの下見」なのでゆっくり写真を撮る時間もなく、歩きながらGRIIで時々撮ることしかできませんでした。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/50,ISO800,露出補正-1,エフェクト:雅)

RICOH GRII(絞り優先オート,f/8,1/30,ISO400,露出補正-1.3,エフェクト:雅)

RICOH GRII(絞り優先オート,f/8,1/60,ISO400,露出補正-1.3)

 

青木ヶ原樹海ガイド(2019年8月25日)

ガイド当日、と言っても実際にはグループの最後尾をコントロールする程度なので、僕が実際に積極的に話をしたりすることはありません。

最後尾のお客さんと小話をしながら(時々写真を撮らせてもらいつつ)後をついていく感じでした。

で、前日に引き続きこの日もコケが濡れてて写欲をそそられます。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/80,ISO400,露出補正-1,エフェクト:雅)

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/45,ISO800,露出補正-1,エフェクト:雅)

 

また、木の間から日が差すととても幻想的な空間になります。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/60,ISO800,露出補正-1,エフェクト:雅)

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/30,ISO800,露出補正-1,エフェクト:雅)

 

さらに、富士山五合目でも時々見かけるヒメミヤマウズラが咲いているのを見つけました。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/4,1/100,ISO400,露出補正-0.7,エフェクト:雅)

富士山五合目ではこんなに元気よく咲いているのを見たことがないので、初めは「違うかも?」とも思いましたが、葉の模様などを見てもヒメミヤマウズラで合っていると思います。

 

結局一人で撮影に行ってきた(2019年8月26日)

下見、ガイド当日と二日間連続で写欲をそそられる非常に良い雰囲気だったので「善は急げ!」とばかりに、翌日一人で撮影しに行くことに。

ところが、意気揚々と行ったのに、どういうわけかこの日は「コケがドライ」な感じ。

僕としては「朝露に濡れるコケが朝日に照らされてキラキラしている」イメージを撮るつもりで行ったのに、全然そんな雰囲気ではありませんでした。

それでもせっかく撮影機材を持っていたので、次回のロケハンのつもりで少しだけ撮影してきました。

一番の目的は「360度パノラマで森の中全体の雰囲気を撮影する」ことでしたが、コケの濡れた感じや日差しもなかったことから2箇所ほど撮影して終了。

とりあえずこんな感じになりました。

大きな画面で見る

THETAではなく業務レベルの撮影をしています。

 

そして普段は画角がワイドに固定されたGRIIばかりなので、「たまにはコケをマクロレンズで撮ろう」とも思っていたのですが、コケが濡れておらず雰囲気が全然よくなかったのでマクロレンズの出番なし。

結局一眼レフカメラのワイドアングルで「なんか違うよなぁ」と思いながらも何箇所か撮影しつつ短時間で切り上げてきてしまいました。

Nikon D800&24-70mm(絞り優先オート,f/11,5/8秒,ISO100,露出補正-0.7)

Nikon D800&24-70mm(絞り優先オート,f/11,1.3秒,ISO100,露出補正-0.7)

Nikon D800&24-70mm(絞り優先オート,f/11,2/5秒,ISO100,露出補正-0.7)

Nikon D800&24-70mm(絞り優先オート,f/11,5/8秒,ISO100,露出補正-0.7)

Nikon D800&24-70mm(絞り優先オート,f/11,1秒,ISO100,露出補正-1.3)

Nikon D800&24-70mm(絞り優先オート,f/11,1/2秒,ISO100,露出補正-1.3)

時々日が差してたりして良いタイミングもありましたが、コケが濡れてないので僕としてはなんか納得できずに不完全燃焼で終了。

 

まとめ

下見やガイドの時にはとても良い雰囲気で「絶対撮りたい!」と思って、すぐ翌日に行動を起こしたのですが結局空回りに終わってしまいました。

でも、青木ヶ原樹海で写真を撮ることの価値や楽しさはわかったので、次回こそ良いタイミングで朝露を絡めて撮影したいと思います。

前日の天気だけでなく、寒暖差も朝露に影響があると思うので、タイミングを見極められるようにしたいです。

また、360度とマクロレンズというように欲張ってしまうと機材も多くなってしまい、動きが悪くなりますね。

面倒でも割り切って目的別に行動した方が結果的に良いような気もしましたので、これからはもっと「考えて慎重に準備する」とともに、やっぱり「思ったらすぐ行動」の身軽さも併せ持ち、「攻める姿勢」も忘れないようにしたいと思います。