コンパクトデジカメでコンバージョンレンズなどをつけずに撮影した一枚です。
水中写真ではワイドレンズで広い海を表現するか、マクロレンズで小さな生物を撮って楽しむの両極端になることが多いように思います。
水中写真を始めたばかりの頃だと、コンパクトデジカメ単体で撮影することになるので、いわゆる標準レンズの画角での撮影になることが多いのですが、少し慣れてくるとすぐにワイドレンズもしくはマクロレンズなどを使いたくなってしまいます。
もちろんそれが楽しいのですが、そうなると「中くらいの被写体」を撮ることが少なくなってしまいます。
中くらいの被写体はダイビングを始めたばかりでも普通に見られる、珍しくない魚などが多いこともあるでしょう。
また、それらの「中くらいの被写体」は、ワイドレンズやマクロレンズをつけた時の画角では不向きの大きさであること、動き回るので撮影が難しい場合が多いことなどもあまり撮らなくなってしまう理由になるでしょう。
でも、そんなに激しく動き回らないような魚なら、標準レンズでも十分に撮れる、というかコンパクトデジカメに最適な被写体なのではないでしょうか?
今回の写真はヤマブキスズメダイです。
少し奥まった場所にいたのと、標準レンズの画角ではやや小さい被写体だったこともあり、周囲の環境も一緒に写し込みました。
何よりも、奥まった場所にいるので、コンパクトデジカメならではの「カメラの小ささ」を活かして簡単に撮影することができました。
Canon S90 & ストロボ(マニュアル露出,f/5.6,1/50,ISO100)
僕はこのように、コンパクトデジカメでそこらへんに普通にいる被写体を気軽に撮影しながらダイビングを楽しむスタイルも大好きです。