「M42オリオン大星雲」に引き続き、今回の思い出の一枚は「M31アンドロメダ銀河」です。
「M31アンドロメダ銀河」は秋に撮影しやすい位置にきます。
撮影の方法は「M42オリオン大星雲」と全く同じですが「M42オリオン大星雲」に比べると「M31アンドロメダ銀河」は(僕の)肉眼では全く見えず、場所の特定が難しいのです。
僕の撮影の仕方(見つけ方)としては、スマートフォンの星座アプリを使いながら、なんとなくの方向を当てずっぽうで撮ってみて、もし写真内に写っていればそこから少しずつカメラの向きを変えながら被写体を中央に持ってくる感じです。
しかし「M42オリオン大星雲」の記事でも書きましたが、赤道儀で極軸合わせをした後ですので、カメラの向きを少し変えるだけでも緊張するんです。
せっかく時間をかけて極軸合わせをしてあるのに、カメラの向きを変えることで三脚ごとずれてしまっては作業が全て振り出しに戻ってしまいます。
そうならないように、カメラを「少しだけ動かす」というのは結構大変なんですよ。
でも、何度か撮影を繰り返していくと、時々うまくいきます。
「M42オリオン大星雲」よりも探しづらい被写体ですが、成功した時にはかなり嬉しくなります。

Nikon1 V3 & コ・ボーグ(マニュアル露出,f/6.1,90秒,ISO1600)
ど真ん中にきました!
そしてこの写真をRAW現像してクロップします。

「M42オリオン大星雲」よりも暗くて見つけづらい被写体ですから、ここまで撮れれば満足です。
ちゃんと「渦巻銀河」であることもわかりますし、なんとなくですが伴銀河と言われるM32(左上)とM110(右下)も写ってます。
何度もチャレンジしていますが、「M31アンドロメダ銀河」をここまで撮れたのはかなり嬉しかったですね。
別の日に撮影した写真。

Nikon1 V3 & コ・ボーグ(マニュアル露出,f/6.1,120秒,ISO800,RAW現像)
「M31アンドロメダ銀河」は撮影しようとしても、全く見つけることすらできない時もあるのでちゃんと撮影できた時にはとても嬉しいです。
ちなみに、庭先とかじゃなくて、もっと観察に適した条件であれば肉眼でも見えるらしいです。
「M31アンドロメダ銀河」は地球から約250万光年離れている、地球から目視できる最も遠い天体の一つで、僕たちが住んでいる「天の川銀河」の隣の銀河です。
ちなみに、「天の川銀河」の中にある「M42オリオン大星雲」は地球から1300光年離れているみたいですが、もう距離の感覚がよくわからなくなってきますね。
とにかく、今見えている「M31アンドロメダ銀河」は250万年前の光なんです。
そう考えると、なんだかワクワクしてきませんか?