今回の「しゃんぽ」は富士山五合目の「奥庭」を紹介します。
秋の奥庭
「奥庭」は富士山五合目よりも少しだけ標高の低い場所にある遊歩道です。
これまでの「しゃんぽ」で紹介してきた「御中道」や五合目からの「登山道」も含めて、富士山五合目自然解説員として自然解説をする場所なのですが、今年はなぜか「御中道」をガイドすることが多く、「奥庭」は久しぶりでした。
御中道に比べると少しコースは短くコンパクトになっていますが、見どころはたくさんあります。
すでに秋も深まり、真っ赤に紅葉したナナカマドや黄色く紅葉したカラマツが美しかったです。
RICOH GRII(絞り優先オート,f/8,1/125,ISO400,露出補正±0)
今回は残念なことに天気が悪くて山頂が見えなかったのですが、奥庭の紅葉したカラマツ越しに見る富士山頂は素晴らしいです。
カラマツ
奥庭のカラマツは風当たりが強い場所では、「テーブル樹型」と言って、上に成長できずに横方向に伸びているものが多く見られます。
自然の盆栽のように見えてとても魅力的です。
RICOH GRII(絞り優先オート,f/8,1/180,ISO400,露出補正±0)
針葉樹の中でも紅葉して落葉する落葉針葉樹はカラマツだけです。(紅ではなく黄色く紅葉します)
RICOH GRII(絞り優先オート,f/8,1/90,ISO400,露出補正±0)
RICOH GRII(絞り優先オート,f/8,1/160,ISO400,露出補正±0)
ところで今回奥庭を歩いていて気づいたのですが、富士山五合目で見られる常緑針葉樹の「コメツガ」と「シラビソ」は、御中道ではシラビソが多く奥庭ではコメツガが多いように感じました。
それほど離れていない場所なのに、違いが出るのは何か原因があるのでしょうか?
それとも気のせいか?
紅葉しないコメツガの脇からカラマツが。
RICOH GRII(絞り優先オート,f/8,1/100,ISO400,露出補正±0)
違いがわかるように撮ってみました。
RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/180,ISO400,露出補正-0.3)
コアカミゴケ
今回は「コアカミゴケ」が目につきました。
あまりにも小さいので撮影したあとクロップ(トリミング)しています。
RICOH GRII(絞り優先オート,f/4.5,1/140,ISO400,露出補正-0.7)
RICOH GRII(絞り優先オート,f/4,1/125,ISO400,露出補正-0.3)
これは昨年も同じ場所にあったのですが、通年このままなのでしょうかね?
コケモモ
奥庭にも「コケモモ」はたくさんあります。
ただ、流石に時期が遅くなってきていて写真映えするようなのを探すのも難しいです。
RICOH GRII(絞り優先オート,f/8,1/160,ISO400,露出補正±0)
RICOH GRII(絞り優先オート,f/4,1/60,ISO400,露出補正±0)
ゴヨウマツ
富士山にはあまり多くない「ゴヨウマツ」ですが、メッシュが入ったように色づいていたのが面白かったので撮っておきました。
RICOH GRII(絞り優先オート,f/8,1/50,ISO400,露出補正+1)
ちなみに、いくつかあるゴヨウマツの全てがこのように色づいていました。
これが普通なんですかね?
まとめ
実は今回が今シーズン最後の富士山五合目自然ガイドでした。
すっかり寒くなって、毎日五合目にいる人の情報では、すでに山頂には雪が降ったこともあるようです。
今回は天気が悪くて山頂は見えなかったし、降ってもうっすらですぐに溶けてしまうので自宅からはまだ見えていません。
でもそれも時間の問題でしょう。
そろそろ山頂が白くなり冬が訪れます。
寒いなぁ。