ある程度ダイビングをしている人なら「ウミウシ」という生物を知っているかと思いますが、今回の思い出の一枚はそんな「ウミウシ」の一つを紹介します。
ウミウシは「貝」の仲間に分類されますが、ほとんどのウミウシは貝殻を持っていません。
触角と言われるツノがあることから「海牛(ウミウシ)」と呼ばれるのだと思いますが、その色や形は実に多様で、美しいウミウシや可愛いウミウシも多いのでダイバーからも人気があります。
そして、魚と違ってあまり動かないので写真も撮りやすいことも人気の要因になっていると思います。
ちなみに僕は、それほどウミウシ愛はありません(笑)。
もちろん嫌いではないですが、どちらかというと魚類の方が好きです。
ただ、ウミウシの中にも「これは!」というのが何種類かいて、そのようなウミウシは被写体としても好きです。
そんな中から、今回のお気に入りの一枚は「ヒオドシユビウミウシ」を紹介します。
先ほど、ウミウシはあまり動かないので撮りやすいと書きましたが、このウミウシは別です!
動き回るどころか中層を泳ぎます!
常に泳いでいる訳ではありませんが、撮影しているといつの間にか泳いで行ってしまうこともあり、ウミウシの中ではかなり撮りづらい種類になるでしょう。
写真が撮りづらい一方で、その表情がとてもユニークなので人気があります。
FUJIFILM S5Pro & 105mmマクロ(マニュアル露出,f/8,1/50,ISO100)
「目」がハッキリと分かり、触角も長く、口の周りにはヒゲのようなものが生えていて、なんとなく「生物としての意思」を感じられませんか?
覆面プロレスラーの「獣人サンダー・ライガー」に似ているという人も多いです。
僕もヒオドシユビウミウシを見つけると顔の表情を意識して写真を撮りますが、よく考えてみてください。
もし、こんな生物が陸上にいたらかなり気持ち悪くないですか?
と、冷静に考えるとウミウシって気持ち悪いな(笑)と思う自分に気づきます。
それでもやっぱり、水中で見つけると撮ってしまうんですよね。
他にも美しいウミウシはたくさんいますので、これからもたまには紹介したいと思います(笑)。