「ヒオドシユビウミウシ」の記事で書きましたが、僕はそれほどウミウシ愛はありません。
しかし、今回紹介する「アカテンイロウミウシ」はウミウシの中ではかなり好きな方です。
ウミウシに限りませんが、僕は撮りたい被写体は「次に出会った時にはこういう構図で撮ろう」とイメージしていることが多いです。
もちろん自然の中での撮影なので、運よく見つけたとしてもイメージしていた環境にいなかったりすることの方が多く、簡単には思い通りになりません。
そういう意味では、動き回る魚よりはウミウシやケヤリの仲間などの方が比較的じっくり撮影できるので、あらかじめ構図などをイメージしておくと、見つけた時には慌てずに撮影に集中することができます。
この「アカテンイロウミウシ」は色も形も美しく、「花」もしくは「ケーキ」のようなイメージで撮りたいと思っていました。
触覚を「花のシベ」もしくは「ケーキのロウソク」に例えるとイメージが湧きませんか?
動く時には体の周りをヒラヒラさせて移動しますが、タイミングによっては内側の赤い点々がよく見えます。
そして背景をスッキリさせたかったので、目線をウミウシと同じ高さにして青くしました。
視線をここまで低くするのは結構苦しい体勢になりますけど少し我慢。
あとはヒラヒラのタイミングに合わせてシャッターを切るだけです。
Nikon D300 & 85mmマクロ & ストロボ(マニュアル露出,f/8,1/10,ISO200)
僕的にはイメージ通りに撮れた一枚です。
ちなみに、この時のシャッタースピードは1/10秒。
一般的には手ブレしにくいシャッタースピードは焦点距離分の1秒以上と言われていますので、かなり手ブレしやすい条件ですが、なんとかブレずに写し止めることができました。
次はどんな構図で撮ろうかな?