木星に引き続き紹介する思い出の一枚は「土星」です。
言わずと知れた「土星の輪」は実際に望遠鏡で見ると感動しますよ。
そしてやはり写真も撮りたくなりますよね。
撮影方法は木星と全く同じですが、土星の方がもっと小さいし暗いんです。
Nikon1 V3&天体望遠鏡(マニュアル露出,f/-,1/125,ISO3200)
こんな感じ(大きさ)で撮影できます。
撮影時には周囲の黒い部分は無視して、ピントや露出を星の部分だけに合わせると、拡大してトリミングしてもちゃんと輪が確認できるようになります。
Nikon1 V3&天体望遠鏡(マニュアル露出,f/-,1/125,ISO3200)
この写真もなんだかボヤけていますが、僕が持っている道具と腕ではこれが限界です。
ただし木星同様に実際に望遠鏡を使って肉眼で見るとずっとシャープに見えて感動しますよ。
ちなみに土星や前回紹介した木星などの惑星は(太陽や地球との位置関係によって)見える季節と見えない季節があります。
これもネットで調べれば簡単にわかります。
かなりざっくりと説明すると、地球を含めた惑星は太陽を中心にそれぞれの周期で公転しています。(地球の公転周期は365日)
他の惑星は地球とは異なる周期ですので、地球から見て太陽と同じ側に他の惑星があることもあります。
その場合には日中の空にその惑星があるということになるので、太陽と反対側の夜側にいる人からは見えないのです。
逆に地球を挟んで太陽と惑星があれば(地球が間に入っていれば)太陽の反対側(夜側)にいる人にはその惑星が太陽に照らされて見えることになります。
また、惑星の大きさも最大の木星から最小の水星まで様々だし、地球との距離も公転の位置関係で近い時や遠い時がありますので、見える大きさや角度は様々です。(まさに惑わす星「惑星」ですね)
ちなみに、上記の理由から惑星の中でも地球よりも内側を回る水星と金星だけは、太陽との間に地球が来ることはありませんので、夜間には見えず朝夕のどちらかの限られた時間にしか見ることができません。
特に水星は見るチャンスが少ない惑星ですので(見た目は普通ですが)しっかり調べて見ることができると嬉しいですよ。
見えない季節にいくら撮りたいと思っても不可能なので、しっかりと調べて見える季節に見れる(撮れる)ように準備をしておくことが必要です。
自然のことですので、見える時期でも天気や空気のゆらぎの影響を受けることもありますが、それでもチャンスが訪れた時に行動できる準備をしっかりしておかないと後悔しますよ。
最後はこれまでに撮影した他の土星です。
タイミングによって輪の角度が変わります。
Nikon1 V3&天体望遠鏡(マニュアル露出,f/-,1/60,ISO800)
Nikon1 V3&天体望遠鏡(マニュアル露出,f/-,1/1250,ISO3200)