オオシライトゴカイは咲き具合や背景の環境で色々な撮り方を楽しめます。
過去には、グリーンの背景で撮ったり、花束をイメージして撮ったりしたものを紹介しましたが、今回はオレンジ色の背景にした写真を紹介します。
花やアクセサリーなどを撮影する場合、被写体と背景の色味が異なる方が被写体が目立って良いと考えがちですが、同系色にしてもいい感じになることも多いんです。
今回の写真はオオシライトゴカイの赤い部分に対して背景が同系色のオレンジ色ですが、そんなに悪い感じはしないでしょ。
特に背景が大きくボケでグラデーションになっているので、ピントの合っている部分が引き立ちます。
これは陸上での撮影でも使えるテクニックですので、機会あればぜひトライしてみてください。
ただ、今回の水中写真の場合には背景までの距離があまりにも短いので、背景をボカすためにかなり絞りを開け気味にしていて被写界深度を浅くした結果、シャープな部分が少なくなってしまいました。
このように、自然の環境の中での撮影なので全てが思い通りになる訳ではありませんが、そこがまた面白いところだと思っています。
FUJIFILM S5Pro ＆ 85mmマクロ ＆ ストロボ（マニュアル露出,f/5,1/125,ISO100）
ちなみに、この背景のオレンジ色の部分はかなり狭いので、少しアングルがズレただけでも背景がイメージとは異なってしまい、針の穴を通すような撮影をしています。
