しゃんぽ【三宅島2020】

しゃんぽ

この記事を書いているのは2021年7月です。

今年も三宅島に行く予定ですが、その前に昨年(2020年)の三宅島のことを書きます。

毎年恒例になっている夏休みの三宅島、ライフセービングのお手伝いで1週間ほど行っています。

2020年は新型コロナウィルスの影響により、例年と違ってお客さんも少ないし、滞在中の生活も普段とは異なりました。

そんな状況でも一応仕事として行かせていただきましたが、業務のことは書けないので、主に毎朝の散歩の時に撮った写真を紹介します。

出発

2020年7月25日に東京の竹芝桟橋からフェリーに乗ります。

新型コロナのため、乗客はとても少なかったです。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/80,ISO800,露出補正+0.3)


一番安い2等和室はこんな感じ。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/90,ISO2500,露出補正+0.7)

一人一畳くらいでしょうか?

竹芝桟橋を22時過ぎに出発して、船内で一泊、翌朝到着します。

到着

翌朝の5時頃に三宅島に到着。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/160,ISO2500)

ちなみにこのフェリーはこのあと、御蔵島、八丈島と進んでいくので、寝過ごした場合には大変なことになります。

到着後はお迎えに来ていただき、海の様子を見ながら宿に向かいます。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/100,ISO400,露出補正+1.0)

宿に到着したら早速仕事が始まるので初日はとても疲れます。

その後は毎日規則的な生活になりますが、今回はどうしても撮りたかった写真がありましたので、到着日の夜に出かけました。

ネオワイズ彗星

実はこの期間中に日本ではネオワイズ彗星とやらが肉眼でも見えると話題になってました。

しかし、自宅のある富士吉田では毎日雲が出ていて全く見ることができなかったのです。

時期的にはもう遅くなり、期待はできないようでしたが三宅島では星空が見える予報だったので、僅かな期待を胸に外に出てみました。

結構雲がありましたが、日を追うごとに見えなくなってくるそうなので早めの行動です。

どうでしょう?

わかります?

RICOH GRII(マニュアル露出,f/4,1/4,ISO2500)

中央付近に薄ぼんやりと尾を引いている星が見えませんか?

拡大すると少しはわかるかな?

まあこれが限界でした。

それでも、話題の彗星をなんとか見る(撮る)ことができたのでよかったです。

毎朝の散歩

その後は規則的な生活を淡々と続けます。

唯一、朝早起きして散歩するのが自由な時間。

なので、毎朝カメラを持って散歩しました。

昨年も撮ってますが、ガクアジサイが見頃のようです。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/4,1/50,ISO400,露出補正-0.7)


三宅島は島らしく?島内に結構廃車が放置されてます。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/90,ISO400,露出補正-1.0)


ビーチにある巨大な岩。

三宅島では層状の地形がみられるので、その一部が落ちたのでしょう。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/180,ISO100)


ビーチにカツオノエボシが打ち上がると遊泳禁止になります。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/250,ISO100,露出補正-0.3)

僕が今回主に担当していた錆が浜では風向きの関係でたくさんのカツオノエボシが打ち上がり、遊泳禁止の日が多かったです。

でも、遊泳者が入らないように、ビーチでの監視は続けられるので、とにかくヒマな時間が過ぎていきます。


散歩のコースは自分なりにいくつか作っているのですが、港に行くとたくさんの漁船が停まっています。

個人的には好きな雰囲気。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/160,ISO400)


朽ち果てて存在自体が消えてしまいそうな車もありました。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/45,ISO1600,露出補正-1.0)


三宅島は噴火の島。

ビーチには様々な石があり、ヒマな時間に集めてみました(笑)。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/500,ISO100)


散歩とは関係ありませんが、夜はヒマなのでビデオでもみて時間を潰します。

「僕らは奇跡でできている」というドラマを見ていたら、ドラマ内で私の写真が使われていて驚きました。

2枚ともPIXTAで売れたミミックオクトパスの写真です。


ユリもたくさん咲いてます。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/4,1/180,ISO800,露出補正+0.7)

 

RICOH GRII(絞り優先オート,f/4,1/80,ISO800,露出補正+0.7)


ビーチには外国からのゴミも流れ着きます。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/1000,ISO100,露出補正+0.3)

プラスチックゴミへの関心が高まりますね。


錆が浜。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/50,ISO400)

この日はとても穏やかでした。


悪そうなネコもいます。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/4,1/60,ISO400)


三宅島は小さな島なので、フェリーが着岸する際に風向きによって港を変えます。

この日は錆が浜港から出港だったので監視中にフェリーが見えました。(ちなみに到着日は三池港)

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/500,ISO100,露出補正-1.0)


翌日の朝もフェリーは錆が浜港に到着。

見ての通り穏やかですからね。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/30,ISO400)

 

最後の遊び

そして任務を終えて帰る日、昼過ぎの出港まで時間があります。

昨年はドルフィンスイムをしましたが、この年は新型コロナの影響でお客さんがほとんど入っておらず、僕も参加できませんでした。

ので、電動レンタル自転車で三宅島を一周してみることにしました。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/500,ISO100,露出補正-0.7)


今まで車で通過中に見るだけだったのですが、撮りたかった写真をゆっくり撮影することができました。

Nikon D800 & 24-70mm(絞り優先オート,f/11,1/125,ISO100,露出補正-0.7)

僕は富士山の自然解説も行なっていますが、その中で「極相林」という言葉が出てきます。

極相林とは森の最終的な姿ですが、森が極相林に向けて遷移していっても途中で噴火や雪崩などが起こると振り出しに戻されてしまいます。

この写真の枯れている高い木々はかつては極相林を形成していたと思われますが、噴火により枯れてしまい、地面から新しい森が形成されていく様子がよくわかります。

というわけで、撮りたいと思っていた写真が撮れてよかった。


この山肌も富士山の上の方によく似ています。

生えている植物の種類は異なりますが、溶岩(スコリア)の丘に最初に生えるナースプラントと呼ばれる草でしょう。(ちなみに富士山のナースプラントはオンタデやイタドリ)

Nikon D800 & 24-70mm(絞り優先オート,f/11,1/125,ISO100)


ここも森の遷移がわかりやすい。

Nikon D800 & 24-70mm(絞り優先オート,f/11,1/60,ISO100)


と、フェリーの時間にビビりながらも撮りたかった写真を撮りつつ、無事に一周できました。

動画も作ってみましたのでよければどうぞ(途中でバッテリー切れますが)。

任務終了

長かった?任務も終わり、三宅島ともお別れです。

RICOH GRII(絞り優先オート,f/5.6,1/1000,ISO100,露出補正+0.3)

昼過ぎに三宅島を出発し、竹芝桟橋に着くのは20時頃。

1週間の疲れが溜まってフェリー内では寝るだけです(笑)。


*今回撮影データを確認したらRICOH THETAの測光モードがスポット測光になってたのに気づきませんでした。露出補正が見た目と異なるかもしれません。